体の形に沿って、抵抗なく変形し、押し戻さない、これが低反発マットレスの特徴です。
つまり、押し戻しが少ないのです。
この特徴は、入眠時に非常に心地よく、包み込まれている感覚を味わうことができます。
睡眠導入時は、この感覚が気持ちいいのですが、
包み込まれている状態のまま眠ると、寝返りが打ちにくくなります。
昔は何度も寝返りを打つと安眠できないなどといった説がありましたが
安眠を妨げているのは、むしろ「寝返りをしない」「寝返りがしにくい」ことなのです。
(詳しくは『【重要!】寝返りしにくいのページ』に書きました。)
確かに、低反発によって体の形に寝具が曲がることは、
体圧を分散するという意味で、とっても効果があります。
そして、体を理想的な状態で維持できる、という事にも、ほとんど間違いがないと思います。
ウォーターベッドが、究極の体圧分散の形だという人もいますが、
低反発マットレスは、限りなくそれに近い状態を作ってくれると言えます。
ただ、1つ大間違いがあるのです。
それは、これが「重力」を無視した考え方であるという事です。
もともと、NASAが宇宙飛行士のために開発したと言われる素材ですから、
重力のことを忘れるのも納得ですが、納得したところで問題は同じです。
たとえ水の上でも、ハンモックでも、低反発でも、重力は存在します。
逆立ちした時のことを思ってみてください。
どこにも触れていない状態のはずの頭に、
どんどん血がたまってきて大変なことになっちゃいますよね。
あれは、何か外側から圧力がかかってうっ血しているわけではありません。
重力によって体内の水分が下がってくることが原因です。
つまり、低反発で耐圧を減らしても、
体液は下にどんどんたまってくるという事です。
低反発どころか、空中にいたとしても、重力がある限り寝返りを打つ必要があるのです。
低反発はまったく使えないか?そんなことはありません。
例えば、体液が下がって、寝返りが必要になる状態にまでいかない短時間の睡眠では、
低反発は理想的です。
なぜなら体圧を分散し、圧力で体に負担をかけてこないからです。
うたた寝などの時に使用すると、
腕を枕にするよりずっと寝心地がよく、圧迫によるうっ血もなく、寝跡もつきにくいので、
短時間の睡眠を充実させるためのアイテムとして、ものすごくおすすめです!